《MUMEI》

ドラミは今しがたの しずか の様子が気になったようで、暫く首を傾げて考え込んでいた――…。



悲しみを帯びたように涙ぐんだ瞳…。



そして街角でぶつかってから、終始ジャイアンと目を合わそうとしなかった振る舞い…。



なにか大きな悲しみを背負っているような しずか の様子は、ドラミの不安を強く煽った。



それらが全て しずか の仕掛けた“罠”だとも気付かずに――…。



やがてドラミは何気なく、しずか が走ってきた方角に眼をやった。



その視線の先には、先ほどスパイ衛星との通信が途切れた時に、しずか が居た場所があった――…。

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