《MUMEI》
言い争い
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出来杉は最後の策略を断行すべく、自宅を後にし、スネオの家に向かう途中だった。



携帯電話を片手に、スネオの番号をプッシュしようとした時――…



その高揚する意識の中に、直接入り込んでくる“心の声”があった…。



*しずか『リューク…。


…林檎は増やしといてあげたから、今度はちゃんと仕事するのよ…。』



*リューク『なんだ?…その言い草は…?


…まるでオレが怠けてるみたいじゃないか…。』



それはテレパ椎を使った3者間交信の最中、喧嘩に発展しそうな しずか とリュークの言い争いだった。

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