《MUMEI》 驚き次の日 俺は、折田に 江上との関係について 聞くことは出来なかった・・・ もし本当に江上と折田の間に何かあったなら 俺は江上の口から そのことを聞きたいと思ったし 俺のせいで波風をたてて 江上を傷つけるようなことは 絶対したくないと思ったからだ。 俺は、朝からずっと そんな事を考えていた。 「優斗?どしたの? 何か悩んでんの?」っとそんな俺を心配して 翔が話かけてきた。 俺とは正反対に 翔はえらいすっきりした顔をしていた。 俺はまだ言うべき時じゃないと思い 「いや別に。 翔こそどうしたんだ? やけにすっきりした顔してるな。 何かあったのか?」っと言った。 翔は、少し笑い 「また後で話すわ♪」っと言った。 4時間目 4時間目の英語は 先生が出張に行っていて自習だった。 翔が後ろを向き 「さっきの話なんだけど・・・」っと言って 俺の自習プリントの裏に翔は何か書き始めた。 カリカリカリ・・・ 書き終わり プリントをこっちに向ける。 俺は、それを読み 「えっ!?」っと言う声を漏らした。 翔は、すかさず口の前に人差し指をあて 「シッ!!」っと言う。 しかし、香奈をはじめクラスの半数以上が 友達の席に行って 話したりしているおかげで 俺の驚きは 翔以外には聞かれずにすんだ。 前へ |次へ |
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