《MUMEI》 それでも出来杉は、奴隷であるスネオに対し、声を発することを許そうとはしなかった。 それはキラとしての一方的な命令のみ、奴隷に伝えることを目的としていたからだった――…。 *スネオ「…………。」 スネオはデク人形のように立ちすくみ、電話の相手が語ろうとする言葉を待っていると――… 出来杉「いいか?…一度しか云わないぞ。 …もうじき、ジャイアンとドラミがそっちへ行く…。 …キミには、これからある重要な役を演じてもらう…。」 出来杉は命令の重大さ強調するように、腹の底から唸りあげる声で伝えた――…。 前へ |次へ |
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