《MUMEI》 *スネオ「…………?」 一瞬、スネオの溜め息が聞こえた気がした。 また訳の判らない命令に翻弄されるのか?…と落胆しているのだろう。 そんなスネオに、出来杉はは珍しく次のような言葉を付け加えた…。 出来杉「上手く演じきれば、キミの両親を返してやるし、しずかくんの誤解も解いてあげるよ…。」 *スネオ「ぇ?…………。」 スネオは“喋るな”と命じられているにも関わらず、思わず声を発した…。 電話の向こうで、スネオが慌てて口を手で塞ぎ、息を飲む音まで聞こえてきた。 スネオの驚きの理由――… それは、これまで“鞭”を振りかざすことしかしなかった出来杉が、初めて“飴”をチラつかせたからだろう――…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |