《MUMEI》

スネオは今、しずか の愛を失い、耐えがたい失意に打ちひしがれている――…。



出来杉にもたらされた“飴”は、真っ暗な地獄の底まで突き落とされたスネオにとって、まるで天界から垂らされた蜘蛛の糸のような条件だったのかもしれない…。



出来杉は、そんなスネオに対し命令の詳細を語り始める…。



出来杉「いいか?…まず、武器になる物を用意しろ…。」



*スネオ「………?」



発声を禁じられたスネオは、黙ったままその命令を聞いていた。



出来杉は“分かりました”と返事を得たものとして喋り続ける…。



出来杉「…そうだなぁ……確かキミの家には、日本刀があったよな?…アレがいい……ククク…。」

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