《MUMEI》 ―ドキンッ。 「え、あ‥‥やっぱ変だよね!!」 恥ずかしさを押し殺して わざと明るい口調で振る舞った。 「変って言ってないじゃん‥‥」 そう言って輝くんはごまかすように、紗稀の口にりんごアメを押し付けた。 「ありがと」「ん」 何か不意にドキドキしてしまって言葉が震えた。 そんな輝くんも言葉が震えてた ‥‥けど、気のせいかな? 今、心臓の鼓動が 加速しているのが分かる‥‥。 前へ |次へ |
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