《MUMEI》

――… シュルルルッ!



マリオネットは音をたてて大きくなり、私そっくりの“身代わり”へと変身したの。



しずか「うふ…。ドラミちゃん…


…悪いけど、アナタと同じ手を使わせてもらうわよ…。」



…私は薄ら笑いを浮かべる。



父親「しずか〜、早く来なさ〜い…。」



しずか「はぁーいパパ〜、いま行くわ〜…。」



下階から呼ぶ声に返事をした後、私は“分身”に小声で語りかける――…



しずか「じゃあ後は、お願いね。」



身代ロボット「任せといて…(笑)」



私の姿をした身代わりロボットは、軽い足取りで階段を降りていったわ――…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫