《MUMEI》

………………………………



大会二日目。
全試合日程が終了した。


観客たちも会場を後にし始め、


会場出口は人の波で飲まれていた。


赤高・秀皇の両校は体育館から通路へと移動し、


各々がミーティングを行っていた。



………………………………












………………………………



………………………………



    県営武道館
     通路



ザワザワ…



「帰る客で人多いけど他に場所ないし、


雑音も多いけど気にしないで。


さくっとミーティングやって僕たちも帰り支度しよう。」



ザワザワ…



観客席から出口には通じていない通路の一角で、


赤高はミーティングを行っていた。


直接人通りがないとはいえ、


やはり雑音が入り混じる状態だ。



ザワザワ…



「試合内容に関しては…


全体的に見れば文句はない。


よくやったと思うよ。」



ザワザワ…



ニカッ…



選手たちは顔を見合せ笑顔を浮かべる。



ザワザワ…



「これで、お前らは2強。
この時点で既に赤高史上最高の成績を上げたわけだ。」



ザワザワ…



「け〜どさ、」



ザワザワ…



ごくッ…



全員が息を飲む。
恒例のお説教タイムの始まりを予感した。



ザワザワ…



「これで満足ってわけじゃ、
ないよね?」



ザワザワ…



「…あったり前っす。」



ザワザワ…



「だよね。」



クロは笑った。



ザワザワ…



「明日も勝とう。」



ザワザワ…



「………はいッ!!!!!!!!」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫