《MUMEI》 「オールコートマンツーの手っ取り早い攻略はスピードのある選手の連携。 そちらの両サイドであればウチクラスのオールコートマンツーくらい攻略してくると思いましたよ。 けど、 逆に言えばそこ以外に攻略の方法はなかったはずです。」 「それは…そうだが…」 「だからそうやって体力を奪うことにしたんす。 もちろんそれだけじゃなく、 序盤からウチの両サイドに何回も速攻狙わせて走らせたってのもありますけど。」 「それが…何で後半のタイムアウトと関係してくるんだ?」 「回復の時間を与えない為です。 オールコートマンツーを仕掛けてからタイムアウトを取られたんじゃ意味ないですからね。 だから、 そちらの後半のタイムアウトを早めの段階で消費させたかった。」 「どうやって…?」 「ウチのポストを使ってですよ。」 「ッ…!?」 「ウチのポストが手の付けようなく暴れてくれれば、 対策を取る為にタイムアウトを使うと思いました。 だから後半までポストを温存したんです。」 「………」 バカげていたはずの戦略が、 実現可能であったことに秀皇監督は気付き始めた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |