《MUMEI》 「愛香、早く!」 「…え、あ…えっと…はい、あーん」 自分でやってて寒気する…。 拓也の口にスプーンを近づけると、拓也はゆっくりと口を開く。 …これ、私が拓也の口の中までスプーン入れるの? おそるおそるスプーンを口の中に運んだ。 「んん〜!うまっ!このオムライスやばいな!」 「え、あ…ほんと?」 「ほんとほんと!…てか、愛香、顔真っ赤じゃん!かっわいいね〜!」 「…うるさい!馬鹿!」 もう最悪! 何楽しそうに笑ってんのよ…。 私は何も楽しくないし。 一人だけ楽しんじゃって。 「…そんなに可愛い顔すると無条件で襲っちゃうよ?」 「馬鹿言わないで、もう」 「本気だったんだけどね」 「…怖い、怖い」 こいつは年中無休で危険だわ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |