《MUMEI》

*ジャイアン「うおおぉ〜!ジャイ子ォ〜!」



*ジャイ子「…ぉ…兄…ちゃん…。」



*ドラミ「…良かった………。」



小さな携帯電話を通じて、感激の再会にむせび泣く、武さん達の声が聞こえる――…。



しずか「…クスッ――…。」



この先、彼らに待ち受ける“罠”を思い浮かべると、私は堪らず含み笑いを洩らした。



しずか「うふふ…。


…こんな時間に小学生が外にいると不自然だわ。


…出来杉さん、一緒にマントに隠れましょう。」



私は出来杉さんと身体を密着させ、一緒に透明マントにくるまったのよ――…。

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