《MUMEI》 ‡ 「いーち、にー、さーん、しー」 「アールソック」 「鈴村黙れ―」 体育の授業が始まり準備体操、 本格的にやっているのは花笑程度 「うわ、いたいたいた!かっこいい―」 「木下ァちゃんと準備体操しねぇとケガするぞ―、つか今この場でケガさせようか―?」 3組の方にばっか目を向けろくに体操もしない七瀬が体育指導の黒神先生に注意された フハハ。いい気味だ 黒神先生は女教師、 二十代で凄く美人だがめちゃくちゃ怖い……。口調も荒く威圧感が激しい この人に逆らえる人なんてこの学校にいるのだろうか…… もちろん七瀬も黒神先生が怖い、注意…とゆうか警告を言われてからは大人しく準備体操をした ピピ――――ッ! 笛の音が鳴り響いた。 「は―い、んじゃ今日はマット運動をします」 準備されていたマットの上に立つ 「今日するのは二人一組になってマット運動での………………プロレス技習得だ」 「「「「おかしいだろッ!!!」」」」 さも当たり前のような口調での爆弾発言にクラスの女子全員の心が一致 そんなあたし達に不満の色を見せる黒神先生 「ちょっと待て、プロレスはれっきとしたスポーツだぞ?何がおかしいんだ?」 「授業の一環にすることがおかしんじゃないんでしょうか!」 「プロレスは覚えりゃ役にたつぞ〜、な!やろうプロレス」 「どんだけ好きなんですかプロレス!!」 推し進める黒神にクラスの女子全員が必死に拒否を続けやっとのこと普通のマット運動での授業となった。 ひと安心 「あ〜〜〜出来ないいい」 マットの上でイライラさせながら足をばたつかせる葵 その姿に苦笑いを溢す花笑と七瀬、 ―――――――後転も出来ないとはな…… 花笑と七瀬からしたらあり得ない。 二人共バク転までなら出来るのだから 「コツとかないの?」 「コツ!?」 「え―…っと、後ろにひっくり返そうってゆう意志?」 「コツじゃなくて意気込みじゃ〜ん!もうやーめたッ!」 その場から立ち上がりスタスタと真ん中で区切られたネットの方へ歩いていく。 ‡ 前へ |次へ |
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