《MUMEI》

テレパ椎は数に限りがある上に、バイバインで増やすことも出来ない――…。



もう私達3人が一つずつ持っているので最後だったの。



ドラミちゃんを仕留めるまでは、むやみに浪費する訳にはいかない…。



私は、新しいテレパ椎を口に入れることもなく、出来杉さんと横顔を密着させて、小さな携帯電話から漏れてくる音声に耳を尖らせたの。



すると――…



*ドラミ「アナタが“キラ”だったのね…!?」



小さなスピーカーを通じて、ドラミちゃんのキンキン声が怒鳴っていたわ。



しずか「クスッ………。」



私は含み笑いを洩らした――…。

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