《MUMEI》

私も興味はわくけど…飲みたい気分じゃないし、私まで酔っちゃうと…ねぇ。


「瞳ちゃ〜ん!飲んじゃえよ、飲んじゃえよ!」

「ちょっ!やだ!あんま触らないでよ!ちょっ!」


さいっあく!

隣にいた男子に無理矢理、酒を飲まされる。

そして友達にも無理矢理カクテルを飲まされ。

それが飲み終わると、また飲まされ。

そんな調子でどんどん飲まされて…。


「ちょっとちょっと〜!みんな、テンション低くなあ〜い?」

「瞳、テンション高すぎ〜!」


他の誰よりも酔ってしまった。

飲まされる側だったのに、今度は飲ませる側に。


もうちゃんとした判断も出来ないくらい。

ノリで男子と普通にキスしてしまうくらいだった。


「瞳ちゃん、俺ともキスしてよ〜!」

「え〜?全然いいよお〜!」

「もう瞳、チャラすぎぃ♪」


友達もみんな酔ってて、誰も止めてくれない。

ていうか、友達もみんな普通に男子とキスしちゃってて。

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