《MUMEI》

「…いった…」


激しい頭痛で、やっと目を覚ました時にはもう明るかった。

と言っても、まだ朝方。

6時ちょっと前だったかも。


「…あ、れ?」


…このベッド…私のじゃない。

ていうか…私の部屋は壁側にベッドがあるから…、太陽の光は直に入ってこない…。

って、えっ!?


何か違和感があり、おそるおそる掛け布団をめくった。

…は…はあ!?

え、な、何で何で何で?

私…何で服着てないの…?


「やっと起きたか〜」

「えっ…」


…ありえない。

隣を見ると、上半身裸のイケメンが…。

…いやいやいや…あれ?

この人どっかで…。


「あ…ああ〜っ!!!!」

「高校生があんなとこで酔い潰れやがって…。高校生はまだ未成年なはずなんだけど?」

「…お…大澤せんせ…」

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