《MUMEI》

…嘘でしょ?

学校のせんせ…私のクラスの数学担当の…。

最悪…最悪だよ…。

…いや…ちょっと待って。

そんなことよりもっと大事なことが…。


「せ…せんせ?あの…先生は何で上半身裸なの?私…何で下着姿なの?」


私がそう聞くと先生は怪しげな笑みを浮かべた。


「あれ〜?米倉、何にも覚えてないの?…そりゃそうか。あんな酔ってたもんな〜?」

「…どういうこと?」

「…米倉、意外と胸おっきいんだね♪Dカップはあるよな?」


…ま、まさかっ…。

私はとっさに辺りを見渡した。

私の洋服は、部屋の隅にたたんで置いてあって。

…記憶がない。

何も覚えてない…。

もしかして私…先生と…ヤッちゃったの…!?


「先生…もしかして、ちょっとっ…!」

「とりあえず今日は家送ってやるから。お前の親には無理な言い訳して連絡しといてやったよ。
俺も仕事あっから。二日酔いで学校なんて行けねぇだろ」

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