《MUMEI》 “良かったら一緒に回らない?” …え? え? え? 衝撃の発言に一瞬耳を疑う。 でも輝くんの真剣な瞳に、本当なんだって思った。 素直に「アリガトウ」そう言おうと思ったのに…。 「ま、回ってあげてもいいよぉ〜」 あ、やってしまった。 素直な心とは正反対の、素直じゃない紗稀の口。 さっきだって気を遣ってジュースくれたのに…。 「〜っ可愛くないやつ…!」 そう言って、 輝くんは紗稀の顔を覗き込みながら笑っている。 …はい、ごもっともです…。 ってな訳で文化祭は輝くんと回ることになった。 …大丈夫かな…? って紗稀…何で緊張してるんだろう…? 前へ |次へ |
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