《MUMEI》 2なので故郷にいるのがイヤになった九曜は、電車で1時間もかかるこの学院を選んだ。 しかし、だ。 この学院には学院なりの面倒事があった。 やっぱり逃れられないのか、とガックリ項垂れたが。 「わ〜! 神無月先輩っ! まだなんですか〜!」 階段を上へ下へ走り、廊下をどたどたと走る。 コレでも本体を探そうとしているのだが、周囲が邪魔をしてくるので上手くはいっていない。 「九曜っ! ゴメン、お待たせっ!」 数メートル先に神無月の姿を見つけ、スピードをアップした。 「先輩っ!」 九曜は神無月に腕を引っ張られ、一つの部屋に押し込められた。 「遅くなってゴメン! 封印に思ったより時間かかってさ」 前へ |次へ |
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