《MUMEI》

九曜の言った通りの部屋で、本体は見つかった。

ボロボロになったカーテンを神無月が開けると、窓の向こうの景色は歪んでいた。

「九曜!」

「はい!」

九曜はレンズに本体を映し、声を張り上げた。

「吸引!」

歪んでいた景色が更に歪んだ。

そしてそのまま九曜のレンズに吸い込まれはじめた。

「くぅっ!」

「耐えて、九曜!」

「分かってます!」

やがて歪みは九曜のレンズに全て吸い込まれ、部屋は元通りになった。

はじめての封印に、九曜はふらつきながらも一枚のレンズを手に入れた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫