《MUMEI》

先生はわたしが小学1年の時、すでに24歳だった。

3年の月日が経って、27歳。

…俗に言う、結婚適齢期ではないだろうか?

先生には今、恋人はいないみたいだ。

でも…好きな女性はいるかもしれない。

告白後、わたしは先生と少しでも一緒にいる時間を増やしたくて、先生が顧問をしている園芸部に入った。

ウチの小学校は部活があって良かった。

委員会だと他のコとの争いになるかもしれなかったから。

先生はとっても落ち着いていて、穏やかな人。

だから他の女子生徒や女性教師からも人気が高かった。

もちろん、男子にだって人気がある。

「はぁあ〜…」

後8年、わたしは待てる。

けれど先生の中では、とっくに過去の思い出になっているかもしれない。

そうしていつか、近い歳の女性と結婚するのかもしれない。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫