《MUMEI》

「〜っ紗稀…遅れてごめん」




輝くんは全力疾走だったのか
すごく息がきれている。

…頑張って走って来てくれた?



「遅い〜っ遅刻じゃん」


…また可愛いげない言葉。
素直になれない紗稀。





…でもね。






グイッ―。


輝くんの制服の裾を引っ張って
隣を歩く。




…これが紗稀の精一杯…。

ちゃんと紗稀の“アリガトウ”
伝わってる…かな?

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