《MUMEI》

小さな携帯電話から伝わる音だけでは、ワインセラーで起きている出来事を把握するのは難しい――…。



出来杉「なんだ!いったい何が起こってるんだ!?」



出来杉さんは状況が掴めない苛立ちから、リュークと交信しようとテレパ椎を取り出そうとしたわ。



それは彼に渡したテレパ椎の最後の一個だったの。



しずか「出来杉さん……落ち着きなさい…。」



私は出来杉さんを制しながら、携帯電話のスピーカーに耳を磨ぎ澄ませる。



すると――…



*ドラミ「うぅ…」


――…カランッ…カラカラッ…



ドラミちゃんのうめき声と、割れたワインの瓶の欠片が落ちる音が聞こえたの…。

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