《MUMEI》
気付き
そこには確かに

青々とした深い海がある。

誰も、それがどんな海か知らない。

どのくらいの深さか、

どのくらい透明なのか、

何が浮いているのか、

海底には一体何が潜んでいるのか。



その海は、確かにある。

誰にでも…

私にもある。

でも、私は私の海を知らない。

誰も知らない私の海…。

ただ、貴方だけが分かってくれた海。




穏やかに緩やかに波打つ日があれば、

荒々しく、あらゆる物を飲み込む波もある

真っ暗で、寂しくなって海が泣く時も、

心踊る、きらびやかな海も…。



全部、全部、全部、

包み込んでくれた貴方。



私の海の真上の

プカプカと浮いた雲をも包む広い広い空。

私は貴方だと思う。


いや、太陽なのかな?



太陽がまぶしいと海は煌めくし、

太陽が沈むと海は一人ぼっち。

太陽が怒って雲に隠れちゃえば、

海もたちまち動揺しちゃうんだ。






海は太陽が無きゃダメみたい。







それが、貴方に出会って

私が気付いた事なんだ。

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