《MUMEI》 「…あれ…百合?」 派手な服装と、派手な化粧。 いつもと雰囲気は全然違うけど、すぐに百合だとわかった。 こんなとこで何をしているんだろう。 人の多い、夕方の駅前。 俺はちょうど学校帰りで。 しばらくすると、百合の元に一人の男がやってきた。 多分、いや、絶対に彼氏。 その男は百合の肩に手を回し、歩き始める。 尾行なんてするつもりなかったけど、気がつくと俺は二人の後を追っていた。 どんどん人の少ない路地裏へと入っていく。 そして、ある建物の中へ。 バレないように、俺は建物の中へと入る。 すると、二人はある一室へ。 乱暴に扉を閉める男。 乱暴に閉められた扉には、少し隙間が出来て、中が見えた。 そこで俺は見てしまったんだ。 前へ |次へ |
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