《MUMEI》

百合がその男に犯されている姿を。

かなり無理矢理だった。

少しでも百合が抵抗すると、殴る蹴る。

しかも、その男は携帯で写真まで撮っていた。

まだガキだった俺には、目の前で何が起こっているのか全く分からなくて。


ただただ、その場に立ちすくんでしまった。


助けなきゃ…百合を助けなきゃ…。

そう思っているのに、なかなか踏み出せない。


「お前っ!ほら、まだ終わってねぇよ!立てよ!」

「うあっ…ごめんなさ…っ」


どんどんボロボロになっていく百合。

まだ中1の百合に…何であんなこと…。

確か…あの男は高1くらいだ。

中1なんて…まだガキ…。

そんな百合に何であんなことさせるんだ…。


百合…っ。


ーギィッ…

「うわっ!」


ドアノブを握った瞬間、ドアが鈍い音をたてて開いてしまった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫