《MUMEI》

「いいか、お前達。出会いなんて待っていてもないんだよ。勇気を持て、恥を捨てろ、そして輝かしい未来の為に俺についてこい!」



〜恋したって良いぢゃないか〜



遡ること数時間前。−−−俺達の大学生活、いや、人生を大きく変えるであろう事件が起きた。
「これだよ、これ。やっと俺達にチャンスが巡ってきた」
「隊長。しかしこれに参加するにはサークルに所属していることが条件となっております。我々には出来ません」
「確かにそうだ。しかしそれは6月までに解決する」
隊長と呼ばれた男「生駒智司」(いこまさとし)はニヤリとした。
「それは一体どんな方法なのですか隊長」
この変なしゃべり方をするのは佐藤一樹。変なのはしゃべり方だけではないのだが……それはここでは割愛することにする。
智司と一樹が暫く話しをしていると夏川宏がやって来た。
ちなみにここは俺の家。一人暮しに大学から徒歩5分。みんなにとっては恰好のたまり場なのだろう。
「盛り上がってんな〜翔、何の話ししとるん?」
翔(かける)ってのは俺のことだ。
「盛り上がってるのは馬鹿二人だけだよ。宏は6月に俺らの大学で学祭があるのは知ってるよな?その学祭でイベントがある。その名も゛フィーリングカップル〜イン流通゛まぁつまり、学祭のイベントで彼女を作りたいんだとさ」
「聞いたことあるわ。自己紹介とかゲームをして気に入った人と携帯の番号を交換するってやつやろ。みんなの前でやるから相当恥ずかしいらしいって聞いとるけど」
「我々はいかなる状況においても全力を尽くすのみであります」
一樹はビシッと敬礼をしながら言った。
「そうかい、そうかい。じゃあ隊長と一樹はがんばってくれよ」
俺は投げやりに言い放った。
「それには二人の協力が必要なのであります。隊長、作戦の方よろしくお願いします」


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