《MUMEI》 “じゃあね”って言って電話を 切ろうとしたその時―。 「紗稀っ」 いきなりその低い声で 呼び止められた。 「ん?」 「いや…何でもない!じゃあっ」 プツ───ッ…。 電話が切れた。 …何か言いたそうだった輝くん。 紗稀を急に呼び止められた声は どこか悲しげで、切そうな声だった…。 “一体、何の用だったの…?” もうすぐ終業式。 もうすぐ…クリスマスだっ…! 前へ |次へ |
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