《MUMEI》 遊び「買って来たよ」 僕は息を整えながら、陽菜にコンドームを渡した。 陽菜は無愛想に受け取ったけど、僕は嬉しかった。 “好きにしたら?”なんて言ってたのに、僕を待ってくれていたから。 陽菜はコンドームの箱を見て、息を吐くと家に入って行った。 暫くすると、陽菜が何かを持って出てきた。 「今からアンタん家行って学校行く準備しよ」 僕は陽菜の言ってる意味が、わからなかった。 準備ならもうできてるのに、陽菜は何をするつもりなんだろう…。 僕の部屋に入った陽菜が、ポケットから何かを取り出した。 「これ、なにかわかる?」 それは、ゴルフボールが二つ入ったコンドームだった。 「…それ……どうするの?」 恐る恐る聞く僕に陽菜は、下着を脱いで四つん這いになるように言った。 何をされるのかわからないまま、僕は陽菜の言う通りにした。 「あっ……!」 お尻の穴に何かを塗られ、僕は思わず声を出してしまった。 「力、抜いて」 陽菜に言われ力を抜くと、体内に何かが入ってきた。 「うぁぁ…っ!あぁっ」 女の子のような声を出す僕に、陽菜が笑いながら言った。 「すごいね…ゴルフボール二個も入っちゃった」 ゴルフボール!? 僕はハッとした。 陽菜はさっきのゴルフボールを、挿れたんだ。 「や、やめてよ陽菜…苦しいよ…取ってよ」 「ダメ…今日は一日中そうしてて、あたしに逆らった罰だから」 そう言いながら陽菜が、僕のモノを優しく掴んで擦った。 「苦しいとか言いながら、おっきくなってんじゃん…ほんとは気持ちいいんでしょ?」 「ぁ…ぁあ…」 気持ちいい……。 そうだよ…陽菜の言う通りだよ。 お腹ん中でゴルフボールがゴロゴロ動いて、陽菜の柔らかい胸が背中に当たって……陽菜の細い指が、僕の厭らしい体液を絡めながら、纏わりついてくる…。 気持ちいいよ、陽菜…。 僕の勘違いだった。 陽菜が僕以外の男に、コンドームなんて使うわけない。 僕以外の男を触るわけない、体を許すわけない…。 もっと僕で遊んで…。 陽菜の好きにして…。 僕は陽菜だけのモノだよ…。 僕は陽菜に弄られてるときが、いちばん幸せだよ……。 けど陽菜は、そんな気分に長く浸ることは許してくれない。 今日も陽菜は、絶頂を迎えそうになったところで、手を止めた。 前へ |次へ |
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