《MUMEI》 愛がすべてさ「ただいま、律斗。」 二郎の実家に律斗を迎えに行く。 「律斗ー!土産ほら。」 選んできた絵本を突き付けてやる。 「有難う。」 なんだか、覇気が無い気がする。 大人しく、律斗は絵本を受け取っていた。 「今日は自分の部屋で寝る……」 急に、どうしたんだろうか。俺も、二郎も不思議に思ったが、特には口にしない用にした。 「律斗、ちょっといつもと違うね……。」 俺も同じことを言おうとしていた。 「まあ、それとなく探ってみようか。明日も早いし、もう寝よう。」 安心させるように、二郎の額に口づけした。 前へ |次へ |
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