《MUMEI》
小さな抵抗
「そ…そんなことしたら、警察に言うからね、アンタがしようとしてるのはレイプよ!犯罪だってわかってる!?」

「そっか、そうなんだ…陽菜はそんなこと考えてんだね…さすがだなぁ…しっかりしてんね…… じゃあ、そんなことできないようにしなきゃね」

陽菜の顔が凍りついた。



警察に言う……そう言えば、僕が大人しく引き下がるとでも思ってたんだろうか…。
そう考えたら、陽菜がますます可愛く思えた。
あんなに強がって…僕の為に、 男の体のことまで勉強してくれて…。


経験豊富な女性を気取ってみても、中身は昔と全然変わってない。


パンツを盗まれて泣いてた頃と全然変わってない。


泣き虫で弱い陽菜……。


その本当の姿は、今も昔も僕にしか見せてないんだ…。





そう思ったら嬉しくて……陽菜の一生懸命さが愛おしくて僕は、 陽菜を抱き締めた。
陽菜は叫びながら足をバタバタさせて、僕の腕の中で暴れた。

「もう恥ずかしがらなくていいんだよ?僕は陽菜の全部を見ちゃったんだから……」

そう言いながら僕は、陽菜の恥ずかしい部分に自分のモノを宛がった。
陽菜の体が、ビクンッと反応する。

「どうしたの?まだ挿れてないよ?」

「なんでもする、から……なんでもするから、そこだけは…お願い」

陽菜は、すっかり怯えきった様子で声を震わせながら言った。

「……わかった…じゃあ、今から手解いてあげるけど…そのまま逃げようなんて考えないでね?僕から逃げるなんてできないんだから」

そう言うと、陽菜は少しホッとしたように頷いた。

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