《MUMEI》

「陽菜…もっと舐めて?僕が陽菜の恥ずかしいとこ舐めてあげたみたいに……優しく」

陽菜の震える舌が僕の唇に、何度も優しく触れた。
その度に僕の体の中に、ゾクゾクと震えるなにかを感じて、僕は堪らず舌を出した。
陽菜は驚いて、舌を引っ込ませる。

「ダメだよ、陽菜…ちゃんと続けなきゃ」

「わかってる…」

陽菜は、震える声で言った。

「もっと舌出して」

僕は陽菜が伸ばした舌を、吸った。
僕の舌と、陽菜の舌が絡み合う。



僕は今、真鍋が陽菜にした以上のことを、している…。

苦しそうに目を瞑って、体を硬くしてる陽菜が、愛おしくて堪らない。
こんな陽菜を知ってるのは、僕だけなんだ……。

真鍋だってこんな陽菜を、見たことないだろう…。
今、ここでこうしてる陽菜は僕だけのモノなんだ。



そう考えたら僕は欲望を抑えられなくて、限界まで反りたった僕自身を、陽菜の目の前に出した。

「今度はこっちを舐めてよ」

陽菜は何度か、小さく首を振った。

「…いや……」

「許して欲しくないの?舐めないと許してあげないよ?」

「ほ、他のことにして……お願い…」

「…僕もう限界なんだけどな…どうしてもできないの?」

陽菜は何度も大きく頷いた。





これが真鍋だったら、素直に舐めるんだろうか…。

いや、寧ろ喜んで舐めるとか?

僕だから陽菜は、こんなに嫌がるんだろうか…。

陽菜は本当に僕が嫌いなんだろうか……。









そんなの……許さない…絶対に許さない。
もっと厳しくしなきゃ…。








今まで僕が見てきたやつより…もっと…。

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