《MUMEI》 兄貴の好きな人〜太一side〜 あ゛ぁ゛ーーー!疲れたぁ゛! ほんとーに練習しねーんだもんな、あいつら。 しらねーぞ、まったく…。 っつーか、今思ったけど、なんで海穂のやつ、手紙まわしてくんだ…? まーいーか…。考えるのめんどくせーし…。 ……。あ…そーだ…。兄貴に聞いとかなきゃな…。彼女がいるか…。 −☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆− コンコンッ 「ほーーい…。」 「開けていーか?」 「いーぞ…。」 ガチャッ… 「おー…太一か…。どーした?」 「いや…。ちょっと…。」 「もしかして、勉強のことか?おまえ、バカだからなぁ〜…。」 「ちげーし…。」 「んじゃ、なんだよ?」 「海波先輩が、『彼女いるんですかー?』だってよ…。」 「いないけど…。」 「ふーん…。」 「あっ、そーだ。太一、おまえ海穂ちゃんと、同じクラスだったよな?」 「そーだけど、なに?」 「あのさ…。太一には言っとくけど、おれ、海穂ちゃんのこと好きなんだよね…。」 「ふーん……。って、え?もっかい言ってくれん?」 「だーかーらー!好きなんだって、海穂ちゃんのこと。」 一瞬、イラッとした。なんでだ、、、? 「ホンキで言ってんのか、それ?」 「な、、、なんだよ、、、?だめかよ?」 「べつに?」 「あっそ。んじゃ、オレ宿題やるから。さいなら〜。」 「はいはい。せーぜー頑張ってください、葉一お兄さん?」 −☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆−☆− さっきの、イライラは、なんだったんだ? ま、いっか…。 前へ |
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