《MUMEI》

出来杉「さすがはキラ様…。」



私の背後に佇む“透明人間”は、あからさまに媚るように私を讃えた。



出来杉「…僕は貴女のような方の下僕として働けることを心から――…」



しずか「お世辞はキライよ…。」



私は、そんな首筋が痒くなるような言葉を一言で遮ったの。



出来杉「!………。」



しずか「いい気にならないで…。


…作戦が失敗したことには変わりないんだから…。」



出来杉「申し訳ありません……キラ様…。」

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