《MUMEI》
重なる声
 ガラン・・・

純さんが帰ってきた。

「おかえりなさい。」と私は純さんに私は言った。

「ただいま。」と純さんは笑いながら言った。

それから何も話さなかった。
私は掃除をしていたし、純さんは読書をしていた。

「「あの・・・。」」純さんと私は同時に言った。

「あ、先どうぞ。」と純さんが私に言った。

「えと・・、あの、何の本読んでるんですか?」と私は言った。

「あ、コレは、俺の好きな作家の本です。面白いですよ。」と純さんは微笑みながら言った。

「そうなんですか、ありがとうございます。あの、純さんは何ですか?」と私は純さんに聞いた。

「もう俺はいいです。」と純さんは言った。

「そうですか・・・。」

また、会話が止まってしまった。
まあ良いけど。

さっさと掃除しよ。

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