《MUMEI》
一欠けら
夏休みも終わり、酷く億劫な季節だ。

まだ残暑の季節で肌が蒸す。秋への温度変化はあまりない。

変化といえば七生が自転車を買った。これで七生を後ろに乗せて走らなくていい訳だ。


「秋のコンクールが近いね」
夏のコンクールで三年生が引退した後、毎年映像を二年生中心となって一本作って出している。

昨年の先輩達は見事なリーダーシップを発揮してくれたものだ。

今現在放送部は二年生四人一年生一人の計五人。部活として認められる人数ギリギリだ。

存続の危機……!

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫