《MUMEI》

boooon…



「わっるいね。運転替わって貰っちゃって。」



「ん〜、気にすんな。」



クロたちは学校に向かっていた。


クロの車にはクロ・ヤマト・恭介の3人。


行きこそクロが運転していたが、


帰りはヤマトが運転。


普段は自分が運転するのが好きなクロだが、


どうにも疲労が応えた。



「…良かったな。」



「ん?」



「勝って。」



「…ん〜。」



「明日は…」



「ヤマト。」



「ん?」



「クロ寝てる。」



「zzz…」



「…ったく。
しまりのねぇ顔してんな。」



(いっぱい聞きたいことあったけど、それはまぁ…今度でいいか。)



「…お疲れさん。」















………………………………



自分のことではないはず。


だが、


歩みはずっと一緒だった。


共に戦い現在に至った。


ようやくここまで来た。


クロの顔は満足気で、


今この瞬間だけは、


確かな安らぎを得ていた。



………………………………

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