《MUMEI》

――…ファサッ…………。


その時、死神……リュークが私の傍らに舞い降りたの…。



そして地下のワインセラーから持ち出した林檎をかじりながら告げた――…。



リューク「…おい……スネオは死んだぞ……。」



しずか「判ってるわ――…。」



分かりきった報告に不機嫌そうに言い返した。



そして私はリュークに対し、労いの言葉ひとつ贈ることなく、侮然とした顔のまま――…



しずか「失敗したときの手筈は、ちゃんと踏んだわよね…?」



リューク「あぁ……スネオの携帯電話は握り潰したさ…。」



しずか「…ならいいわ……。」



…それだけ告げると黙り込んだ。

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