《MUMEI》
2008年 1月
その日、突然目が重くなり私は眠った。 ………とても心地よい…夢の中で誰かが私の名前を呼んでいる。…この声…聞き覚えがある…冬獅郎… 私の目の前に現れたのは一番逢いたかった最愛の彼だった。 『…やっと逢えたな…。待たせてごめんな』と彼は私の頭をなでながら言った。私は夢か現実か分からなかった。だけど口からは自然と『…遅いよ逢いたかったよ…冬獅郎…』と言葉がでていた。それを聞くと彼は私を抱きしめてキスをしてくれた。
……目を開けるといつもどうりの部屋だった。『夢…』と呟くと布団から冬獅郎が現れた。『夢じゃねぇよ』『嘘………』と私は言葉が出なかった。 続けて冬獅郎は『お前が…望むなら俺は傍にいるよ』あたしは目をぱちくりさせているだけだった。  『うん…あたしは…冬獅郎といたい』と言うと冬獅郎は優しく笑って『じゃあ…二人で幸せになろうな。遅くなってごめんな…お前の親御さんにも挨拶しにいかないと…お前の友達にもな!…話が早過ぎたな、まずはゆっくり話そう』と言った。あたしは1つ1つの言葉をゆっくりと聞いていた。 頭がついていかない…本当に?目の前にいるこの彼は信じていいの?……夢なら覚めないで。 『…わかんないか?夢じゃねぇから!』とガバッと抱き寄せられた。『俺はお前の為にここにいる…夢じゃない。俺にはお前が必要だ。だから来たんだ』
あたしは嬉しかった。着替えをすませ、家をでて車で近くの洋食屋さんに入って話をした。
あたしには不思議な力があるらしい。
最初は訳も分からないまま聞いていた。 
その不思議な力は母からもらったペリドットという指輪の力で呼び起こされたらしい。
そしてその不思議な力によって冬獅郎は来てくれたらしい…。 
あたし達は前世からの繋がりだとゆう事も。 そしてその記憶が完全に戻っていない事も。あたしは頭が混乱していた。 だけど不思議と全てを信じる事が出来た。
目の前の冬獅郎…彼が嘘をつくはずないと思った。

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