《MUMEI》
第二の穴
首輪をつけようとすると、陽菜が抵抗した。

「や、やだっ、やめてっ…も、う…帰る…帰りたい…」

ガチャガチャと金属同士が、ぶつかる音が心地良い。

「ふふっ、陽菜がそうやって感情剥き出しにしてくれるのって、僕だけだよね…」

陽菜はいつも、何処か冷めていた。
人前で泣いたのだって、一度しか見たことないし、泣き叫ぶ声が、どんなに激しくても僕の前では、いつも笑顔だった。


佐伯に怒るときだって、いつも静かだった。


なのに僕の前では、こんなに感情を表現してくれる…。

「陽菜は可愛いね」

抵抗を続ける陽菜に、首輪とリードをつけた。
白い肌に赤い首輪が、よく似合う。
手足を繋いだ手錠を外し、リードを引いて陽菜を、起き上がらせた。


リードを掴んで、屈辱的な表情で僕を見る陽菜の姿は、僕の嗜虐心を煽る。

「陽菜…お腹、空いたでしょ?」

陽菜が首を振った。

「ごはんにしよ?」

「お腹なんか、空いてない」

「なら水でも飲む?喉渇いたでしょ?」

陽菜が目を反らした。
あんなに泣いたり叫んだりしたから、喉はカラカラなんだろう。

「強がらないで」

僕は立ち上がって、リードを引いた。

「ほら、おいで…」

リードを引かれた陽菜が少しフラつきながら、僕の後をついてくる。

「…昨日みたいに痛いことされたくなかったら、ちゃんと僕の言うこと聞くんだよ?」

リードを引きながら、僕は言った。
けど陽菜は、黙ったままだ。

「わかったら四つん這いになって?陽菜は今日から僕のわんちゃんなんだから」

そう言って立ち止まってから陽菜を振り返ると、陽菜は悔しそうに僕を睨みながら、ゆっくり四つん這いになった。

「いい子だね」

言うことを聞けた陽菜を褒める為に、お尻を撫でると、陽菜の体がピクッと反応する。

「ちゃんと言うこと聞いてれば、陽菜が恥ずかしい思いしないで生活できるようにしてあげるから」

「……どういうこと…?」

陽菜が不安そうに、僕を見上げた。

「そのままだよ…」

「……あたしの携帯…」

お尻を撫でている指を移動させて、喋っている陽菜の体内に、指を差し込むと、陽菜は小さく喘いで俯き、黙ってしまった。

「…なに?」

僕は指を上下に動かして、先を促した。

「…あたしの…け、たい…どう…したの…?」

「あぁ…、真鍋が心配?」

そう聞きながら今度は指を、お尻の穴に移動させて、ゆっくり差し込んだ。
途端に陽菜が、体を震わせて喘いだ。

「ひぁああっ!!?」

「お尻は初めて?」

聞きながら指を動かすと、陽菜は小さく痙攣した。

「ゃ…やめ…っ、やめて…」

やめてと言う割りに、陽菜はお尻を突き出して、切ない表情で僕を見ている。

「陽菜はお尻が好きなんだね…」

「ちが…っ、ちが、う…ちゃんと…言うこと聞くからっ!お願いっ!も…動かさないでえぇぇぇっ!!」

陽菜は叫びながら、激しく痙攣して床に倒れ込んだ。

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