《MUMEI》
夢見る
★15


 ――あたしは絶望しながら、これ以上は飲めないくらいに海水を飲み続けるしかなかったわ……

 そして、あたしの意識は途切れようとしていたの。

「さようなら……」

 あたし、自分自身にさようならって、すっかり諦めて泣きながら語りかけてたもん。

「さようなら、あたし……さようなら、みんな……さようなら、さようなら……」




前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫