《MUMEI》 最強の能力者惟は横に跳んだ。 だが、鉄の龍は大きい。 龍の尾が、惟に激突した。 「ぐっ。」 惟が吹き飛ばされる。 「まだまだだな。」 鉄の龍が増殖し、3体になって、惟に向かう。 惟は動けない。 とっさに目を瞑った。 音が・・・消えた。 惟はおそるおそる目を開けた。 すると、そこに鉄の龍はいなかった。 「何が・・・?」 少し先で、アレスと一人の少年が向かい合っているのが見えた。 その名を、惟は知っている。 「先早・・・さん?」 そう。その少年はかつて、世界戦争の際に惟と共に戦った天雷風山市第三位の能力者、先早 角威だった。 前へ |次へ |
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