《MUMEI》
お嬢様の学園生活   
やっと、終わった・・・。
なんとか新入生挨拶も終わり、只今、新入生待機室で待機中。
あっ、先生きた!
「今からクラスのふりわけをします。呼ばれたら、前にバッジを取りに来てください。城ヶ谷さん。」
「・・!あっ、はい。」
あ―1番に呼ばれるなんて思っていなかったから、びっくりした―。

「どうぞ・・。」そう言って渡されたのは、学園内の地図とバッジ。とてもきれいなバッジだった。
渡されたバッジには校章と、「SS」という文字。
あっ、そうか、ここは、クラスがCから順にB、A、S、SSって分けられていたんだった。
「どうかされました?」
「あっ!いいえ。」  
「では、教室へ行ってください。」
「はい。」
・・・と言ったのはいいものの・・・・・。
ここどこ?この学園、広すぎる・・・。
地図から行くと、エレベーターで5階まで上がって・・・
・・ってエレベーターがあることじたいからあり得ない!!  
そして・・・さっきから思っていたんだけど、なぜ、じゅうたん?それに、シャンデリア――――。

普段見慣れない、異様な光景に目をくらませながら、やっとの事で教室に着いた・・・
「ひぇっ!・・・」
いくらなんでも教室は普通だろうと考えていた私の考えが甘かった―
もうカーテンからして、尋常じゃない、なんかどこかの有名会社の社長室・・をはるかに超えている。
「あっ、あった。」
(自分の席見つけた。)
それにしても、1日目からとっても疲れた(精神的に)。椅子に深く腰掛け、おも〜いため息をついた。

続々と、人が集まってくる。
「はい。全員集まりましたね。」
そういったのは、担任の松本妃呂子(まつもと ひろこ)先生。
ちょっとふっくらしていて、優しそうな人。
んんっ?全員って、これだけ?1、2、3、4・・・・
・・10、10名?確か、今年の総入学者130名だったような・・・。っと、いうことは、他のクラスの3分の1かぁ。
それから、簡単に自己紹介等があった。(ここでもう一つ見つけた)言葉使いが半端じゃない。これでも少しは勉強してきたのに・・・。

(繰り返しだけど・・)どうして一日目からこんなに疲れるのか分からない。
だけど、憧れの高校に入ったんだ。嬉しいこと、だよね?

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