《MUMEI》

『キモいから!!』



「っせ。」



『何か今日の千葉はキャラが違うなぁ…』



「いんだよ。」



『はぁ?』



(泣いたせいかな…
いやわかんね〜けど、
何か肩の荷が降りた気ぃする。)



『なぁ千葉ぁ?』



「ん?」



『明日クロさんたち勝つかな?』



「…さぁな。」



『クロさんたち勝ったらそれこそ伝説だよな。』



「ま、確かにな。」



『うわぁ…応援したいけど微妙な心境…』



「つか人の心配はいんだよ。
俺たちだってまだ全部終わったわけじゃね〜んだからな。」



『わ〜かってっし。』



「舐めてかかんなよ。


1回勝ってるとはいえスタメン変わってるし、


今日見た限りじゃ春とは別物のチームなってんぞ。」



『は〜いはい。
千葉くんお説教する気ならそろそろ切るよ?』



「お前自分からかけてきといてよくもまぁ…
あっ!!そうだ後それから…」



ぶちッ!!ツーッ…ツーッ…



「…」



(あんにゃろう…
マジで緊張感のかけらもね〜な…)



ドサッ…



千葉は再びベッドに横になる。



(しかしま…おかげで気持ち楽になったのもまた事実か。)

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