《MUMEI》 入学史上最大の危機!?「・・どうする〜?」 「どうしようか〜?」 私は、華凛と、クラブ一覧表を穴が開くぐらい見つめている。 部活みたいな物だけど、ひとつ違うのは全員何かのクラブに入らなければいけないということ。 「はぁ〜。どうする〜?」 「どうしようか〜?」 さっきからこれの繰り返し。 「はぁ〜。」 「あっ!そういえばさ、SSクラスの生徒って、聖フレリレッド会っていうのに入れるんだっけ。」 「え?なにそれ?」 「はぁ〜。ほんと、莉嘉って新入学生説明会の時、何聞いてたの?」 「いやぁ〜だってあの時は、いきなり、入学式の挨拶頼まれてパニック・・・」 「・・・〜〜」 (無言のため息、怖っ!初日のかわいらしさは何処へ〜) 「何か??」 (うわっ、心の中まで読まれてるよ―) 「い、いえ〜何でもありません・・」 「はぁ〜。ご説明致しましょうか?」 「っあ、はい、お願いします・・」 「聖フレリレッド会っていうのは、SSクラスの生徒だけが入れる会。これに入ると、クラブに入らなくていいの。」 「ふぅ〜ん。で、何をするの?」 「ん〜。はっきりとは決まってないんだけど、だいたい、学園代表として活動するの。」 「生徒会、的なやつ?」 「うん。そうなる。例えば、いろいろなパーティーへの参加とか、いろいろな行事の進行、挨拶だとか・・」 (なんか、『いろいろ』が気になる) 「じゃあ、それに入る?」 「ん〜。そうだね、別に入りたいクラブないし。」 ってあっさり決まったのだが・・・ 「ねぇ、ここだよね?」 「う、うん間違いない、っと思う・・・」 活動初日、聖フレリレッド会室に来たのだが・・・ 「豪華過ぎだよね?」 「う、ん。ちょっとね・・」 そこは、入口からして凄すぎる。まぁ、この学園は全てこんな感じだけど・・・ でも、飛び抜けて凄い。 「り、莉嘉、言葉使い気をつけて、ね?」 「う、うん分かってる、よ?」 (なんで、疑問形やねん、笑) 私たちは、恐る恐る中に入った。 「「・・・」」 あり得ない、豪華すぎる。 2人とも声が出ない。 「まぁ、いらっしゃい。」 突然、声がかかった。 そこに居たのは、あの時の会長。 「あっ、初めまして。新しく入会させて頂きます、清川華凛です。」 「まぁ、宜しくお願い致しますわ。」 うわっ、早速自己紹介。あっ私もしなきゃ。っと思ったら、 「あなたは、城ヶ谷莉嘉さん、よね?」 先越された。 「は、はい。宜しくお願い致します。」 「こちらこそ。えっと、あと一人ね。」 (?どういう意味だろう)その時、 「失礼します。」 そう言って入って来たのは、 金堂奈央(こんどう なお)。同じSSクラス。あまり話した事ないけど。 「金堂奈央です。宜しくお願い致します。」 「こちらこそ。さあ、これで全員ね。」 この部屋に他に居た人は、2年生が4人、3年生が、会長を入れて5人だった。 「さぁ、始めましょう。ここに座って下さる?」 っと言われた所は、手前の部屋の中央にある、とっっっても高級なソファだった。 「お茶は何になさる?紅茶でよろしいかしら?」 「は、はい。ありがとうございます。」 って言って出てきたのがまさかのお手伝いさん。 うわぁ、たいへんだついていけない。 「今回の1年生の入会希望者は7名も居られたなんて、驚きましたわ。」 ??どういう意味?? 「その中の3名でいらっしゃいますのよね。」 「あ、あのどういう意味でしょうか?」 おぉ、華凛が聞いた―! 「あら、お聞きになられていなかったの?今回は、7名希望があったけれど、学年によって人数が決まっているから、その中でも、 特に優秀な方だけ入会を認められたのよ。それがあなた方なの。」 へぇ〜。全く知らなかった。 それから、また簡単に自己紹介をして、雑談をした。 いつもこんな感じらしい。 (よかった―。なんか良いところで) 「じゃぁ、ここが1年生の部屋になりますの。ごゆっくり。」 そう言って、会長が出て行った。 とたん、ある人のオーラが変わった。 「まさか、あなた達と一緒になるなんてね(チッ)」 えぇ!今のまさか金堂奈央さ、ん? 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |