《MUMEI》 兄貴私と兄貴は血がつながっていない。 兄貴は私の通っていた道場の1人息子で、私がひとりぼっちになった日からずっと一緒にいてくれた。 とても優しい。ただ手のつけようのないバカだ。 これは私がひとりっぼちになった日のこと・・・ 「うっ ひっく・・・うぅ。」 私は、ずっと泣きじゃくっていた。 『ピンポーン』 チャイムがなったので涙をぐっとこらえてドアをあけた。そこにいたのは兄貴だった。 こいつは私がひとりっぼっちにならないように一緒に暮らしてくれるらしい。 「本当か?!」 「ああ。感謝しろよ。」 「うん・・・」 すると、いきなり兄貴のテンションがあがった。 「うんじゃなくてお礼は、お・れ・い。 さあさあ続けて言ってみよう!ありがとう、ハジメ様、チョーカッコイイ!はい、リピート」 『バシッ ドカッ ガキッ』 「相変わらず手のつけようのないバカだ!」 「いったー!なにするんだ」 「本当のことだ。でも、とりあえずありがとう」 まぁ・・・こんなかんじで同居している。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |