《MUMEI》
後戻りは出来ない
私は走りながら境目に向かった。
意味無く、必死に走っていた。

「ハァ・・・、やっと着いた。」私は、話す人が居ないから一人で話していた。

境目はちゃんとあった。 良かった。

「帰りましょ。」私はそう言って境目の中に入った。

境目の中は暗い。
歩いて、10分ぐらい。

私はここは嫌い。
暗くて怖い。
私にも、怖いものはあるのよ。

霊界は明るい、天国はね。

地獄は・・・
光がささなく、暗いらしい。

どうしよう。
私はきっともう地獄に落ちるわ。
生きていけない・・・。

でも、もう後戻りは出来ない。

勇気を振り絞って、私は閻魔様の所に行った。

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