《MUMEI》
決着
「バカな・・・。なぜ・・・貴様がその力をおおおおおおおお!?」
「神の手・・・。どうして・・・。」
惟がつぶやく。
「お前の治療の時に神の手を解析したんだ。」
「!!」
「クソ野郎が!!」
「てめーは俺の敵じゃない。眼中にすらねーんだよ。」
「XY」
一言、先早は言った。
その一言でアレスが吹っ飛ぶ。
「ぐっ、がぁぁぁぁぁ!」
それで勝敗は決した。
・・・
後始末(SPへの通報)を済ませ、惟と先早はそこを後にした。
「先早さんはどうしてあそこに?」
「用事があって、この町に来たら、すごい音が聞こえたから。」
「用事って・・・?」
「内緒だ。それより、怪我は?」
「慣れてるので、大丈夫です。」
「そんなのに慣れちゃダメだろ。」
「エヘ。」
「さてと、それじゃあ、俺こっちだから。」
「はい。ありがとうございました。」
ここで惟と先早は別れた。
この日、二人のゴット・サイキッカーが倒れたのだった。

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