《MUMEI》 2コイツは頭の良さもそうだが、女の子にモテることでも指折りだった。 「女の子に興味ないもん、俺」 サラッと爆弾発言していないか? コイツ。 「おっお前ってその…」 「ん? ああ、真性ってワケじゃないよ。男とキスしたいと思ったのって、お前が始めてだし」 そう言ってニヤッと笑われても…。 「ねぇ、ダメ?」 メガネごしに上目遣いするなー! それにねだるように近寄っても来てほしくない! 「いや、あの、な」 しどろもどろになり、後ろに下がろうとした。 けれど一早く、両腕を掴まれ…キスされてしまった。 「んんっ」 薄い唇が、オレの唇に触れている。 そう思っただけで、心臓が耳障りなぐらい高鳴ってくる。 「んっ…。どう? イヤ?」 「イヤじゃ…ないけど」 むしろ口の中が甘い―。 「そっか、良かった」 嬉しそうに笑うと、もう一度キスしてくる。 「ちょっ…待てって…!」 「やぁだ。言っただろう? 好きだって」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |