《MUMEI》

………………………………



 (…疲れ、取れっかな。)



………………………………














部屋の電気は消えたまま、


もうこれから就寝するであろうという準備を整えているにも関わらず、



(ダメだ…寝れねぇ…)



頭の中に沢山が思い浮かび過ぎて眠れぬ男が1人。















………………………………



  聖龍高校右サイド
    広瀬智宅



………………………………














ごろっ…



寝返りを打つ広瀬。



(体は疲れ切ってんのに…


頭が妙に冴える…


今日の試合が頭から消えない…


明日の試合の不安も消せない…


やべぇ…


このまま寝ても確実レム睡眠。


結局何回も寝て起きてを繰り返して、


寝てても寝てる感覚にはならないで、


朝になったらもう朝かよ…


え?俺寝たっけ?


ってなるパターンのやつだな。


や〜べぇってそりゃ…


何とか寝ないと…)



思いとは裏腹に、
頭は今日の試合を思い出す。



(…実際、ヤバかったよな。


流れとかそういう類のもんの怖さはわかってるつもりだけど、


今日のアレは異常だ…


マジで一瞬負けると思ったし。


千葉雅也…一ノ瀬未來…


すげぇ奴らはいくらでもいるって話だ。


赤高…は実際どうなんだ?


春には問題ない相手だったけど、


秀皇が負けるくらいだからな。


未知数な相手だ。)

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫